猫の腎臓病の新薬「FeliAIM(フェリエイム)」とは?いつ使える?飼い主として期待していること

リリーにはできるだけ長く、元気でいてほしい。猫と暮らす人なら、だれもが思うことですよね。
そんな飼い主にとって、とても大きなニュースがあります。猫の慢性腎臓病の治療薬として開発された「FeliAIM(フェリエイム)」です。今回は、もとになった「AIM」のしくみや、新薬がいつごろ使えそうかを、わかりやすくまとめました。
AIMを知ったきっかけは、猫のイベント
AIMを知ったきっかけは、猫のイベント「ねこフェス」です。飼い主が大好きなYouTuberのいとぅ先生と沢辺さんが主催するイベントで、2025年の初開催のときに参加しました。そこで、AIMを研究している宮﨑徹先生の講演を初めて聞きました。
とてもいい講義だったので、2026年8月の「ねこフェス2026」でも、また講演を聞きに行きました。
むずかしい研究の話も、たとえを使ってとてもわかりやすく説明してくださり、すっと理解できました。そして何より、宮﨑先生のやさしい「いい人オーラ」がすごかったです。
こちらもあわせてどうぞ(Instagram)ねこフェス 公式Instagram猫と人の暮らしを楽しむ、猫のイベントです講演で聞いたFeliAIMのお話
2026年の講演では、こんなお話がありました(2026年8月時点)。
・猫での治験は終わっていて、承認に向けて国とやりとりを進めている
・値段は、できるだけおさえるように考えている
・作れる量はとても少なく、1トンのタンクから牛乳パック1本分ほど
・はじめの1〜2年は、使える動物病院が限られそう
・「FeliAIM(フェリエイム)」という名前は、SNSの投票で決まった
・治験に参加した猫ちゃんは、1年たっても元気にしている
もともと体の中にあるタンパク質を使う薬なので、副作用の心配が少ないというお話もありました。講演の内容は、リリーのInstagramにもまとめています。
こちらもあわせてどうぞ(Instagram)宮﨑先生の講演でAIMのお話を聞いてきましたリリーのInstagramで、講演のまとめを紹介しています猫は腎臓病になりやすい動物
慢性腎臓病は、年をとった猫に多い病気で、猫の死因の上位に入るといわれています。腎臓は一度こわれると元にもどりにくく、これまでの治療は、食事療法や点滴などで進行をゆっくりにすることが中心でした。初めのうちは症状が出にくく、水をたくさん飲む、おしっこが増えるといった変化に気づいたときには、病気が進んでいることも少なくありません。
AIMってなに?

AIMは、もともと血液の中にあるタンパク質です。ふだんはIgMというタンパク質にくっついて待機していて、体の中にゴミ(死んだ細胞など)ができると、はなれてゴミにくっつき「目印」になります。その目印をたよりに、そうじ係の細胞がゴミをかたづけてくれるしくみです。
ところが猫は、生まれつきAIMがIgMからはなれにくい性質があります。そのため腎臓にゴミがたまって炎症が続き、腎臓病につながると考えられています。それなら、働くAIMを外から補えばいい。これがFeliAIMのアイデアです。
研究でわかってきたこと
2026年1月には、末期に近い慢性腎臓病の猫にAIMを投与した研究結果が、英国の獣医学の専門誌で発表されました。報道によると、AIMを投与した11匹のうち9匹が1年後も生きていて、投与しなかった15匹の生存率(約2割)を大きく上回ったそうです。まだ少ない数の猫での結果ですが、腎臓病に悩む飼い主にとっては大きな希望です。
FeliAIM(フェリエイム)はいつ使える?
FeliAIMは、2026年4月24日に、開発元の株式会社IAM CATが農林水産省へ動物用医薬品としての承認を申請しました。2026年11月の時点では、まだ承認・発売の発表はありません。使える時期や費用、どんな猫が対象になるかは、正式な発表を待ちましょう。なお、AIMにちなんだフードやおやつも売られていますが、これらは薬ではありません。
リリーの飼い主として思うこと
リリーには、元気で長生きしてもらって、長く長くいっしょに楽しく暮らしたい。それがいちばんの願いです。だからこそ、AIMが目指す「猫生30年」の実現に、大きな期待をいだいています。
いまの楽しい楽しい毎日が、少しでも長く続きますように!薬ができても、早く気づいて早く動物病院に行くことは大切です。ふだんから、飲む水の量やおしっこの様子を気にかけていきたいと思います。
まとめ
猫の腎臓病の新薬FeliAIMは、承認まであと一歩のところまで来ています。たくさんの猫と飼い主さんの希望になるように、リリーといっしょに、これからも研究を応援していきます。
※この記事は、2026年11月時点の報道や開発元の発表、講演で聞いたお話をもとにしています。最新の情報は下の公式サイトで確認し、治療については、かかりつけの獣医さんに相談してください。
関連リンク一般社団法人 AIM医学研究所AIMの研究について(研究概要のページもあります)関連リンク株式会社 IAM CATFeliAIMの開発元。承認申請などのお知らせが見られます